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○千貫石茅場の特徴

 金ケ崎町千貫石茅場は、西方の秋田駒ケ岳に向かって開ける緩やかな起伏のある原野です。この一帯は、戦前には陸軍省軍馬補充部の軍馬放牧地として、その後は研修農場・肉牛生産牧場などの県営施設として利用されてきましたが、幕藩時代には仙台藩と盛岡藩の境界地域であり、「萱刈場」という地名が残っていることからもわかるとおり、元々は茅場でした。

 千貫石茅場は、茅場利用を条件に岩手県から金ケ崎町が無償利用を認められている県有地です。総面積は約200ヘクタールで、現在のところ、約60ヘクタールの茅場が開発されております。
 
 
      





○千貫石茅場の開発管理と茅の生産特徴


 千貫石茅場では、管理・生産作業の効率化を図るために機械化を推進しています。
 例えば、従来の「火入れ」に代わる茅の植生促進・茅場管理の集団として、畜産用大型機械を利用するクリーニング方式を開発。その効果は火入れとまったく変わらないことが立証されています。また、茅株の密集する優良茅場面積を増やすための人工的増殖方法にも機械を取り入れ、機械で分割した茅株の移植による増反、茅の自然増殖を促進するための茅場地面の機械攪拌などを行っています。
 このように、様々な実験の結果、作業の大部分でトラクターなどによる機械化に成功しました。

 このほかにも千貫石茅場では、茅の収穫の合理化・効率化も進めており、刈り取り現場で茅束のサイズを均一化するための道具の開発、集団・分担作業の促進、暴風による島の倒伏を防ぐための支柱の使用なども行っています。現在は刈り取り作業員の老齢化や数の減少、茅場面積の拡大等を考慮して欧州から葦の自走式刈取機を試験輸入し、これを改良して山茅用に実用化するための実験を行っています。