雪解けの駒ケ岳の背に
馬の姿がくっきり現れたら里は春
色鮮やかな花々が咲き始め
田んぼは春耕でにぎわう
春の霞は桃色に淡く
桜花が風に舞い散る
光を浴びて何もかもが輝きだした

草原の向こうに
もくもくとわいてきた雲が
にっこりほほ笑んだ
森も大地も燃える緑に勢いづき
すべての生命が躍動する季節
子供たちの歓声が
青い空に吸い込まれた

山の上から町を眺めたら
ふるさとは黄金色の輝きの中にあった
まぶしいほどの美しさだ
山の木々も錦繍に染められている
自然の織り成す色彩の魔術には
ただ圧倒されるばかりだというのに
秋は足早に通り過ぎる

白鳥が堤に飛来して間もなく
ある朝起きたら
遠くの山並みが白く雪化粧していた
風景は墨絵のように
静まり返るが
冬ざれの大地は春の準備をしながら
新しい芽を育てている
(金ケ崎町勢要覧より)